気分が滅入る症状に注意|厄介なうつ病をしっかり治療する

2人の医師

心の病に気付いていますか

うつ病

抑うつ状態が続きます

憂うつ状態が慢性的に続き、意欲が湧かなかったり思考力が低下する症状にうつ病があります。精神的な不安や自責の念が生じるとともに不眠や眠い状態が続く睡眠異常、食欲の低下や過食など、生活パターンが崩れていきます。また、高齢になるとホルモン異常から月経不順や性欲の低下などが起こり、更年期障害から発症することがあります。重度になると生活に支障が出てくるため、異変に早期に気付き、治療を開始する必要があります。抑うつ状態のみが発症するうつ病は単極性気分障害とも呼ばれ、中高年を中心に特に女性に多く発症します。双極性気分障害と呼ばれる躁うつ病は比較的若年層に現れ、抑うつ状態だけでなく判断力が欠如するほど感情が高まり、周囲からは元気な側面を見せている分、躁うつ病に気が付かないことがあります。躁うつ病は抑うつ症状が急激に起きたり、幻覚や妄想などの精神病の症状を伴って起こるうつ病から双極性へ移行する場合が多くあります。比較的抑うつ状態に周囲は気が付きやすいため、家族や知人の協力の下、早期に心療内科を受診するとよいでしょう。

さまざまな治療を施します

うつ病の治療には薬物療法を施します。脳内で感情をコントロールしているセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質がうまく働かなくなることでうつ病が発症します。そこで、抗うつ薬を使用してセロトニンの量を調整したり、アセチルコリンの働きを抑制させます。抗うつ薬には副作用が伴います。主な症状に便秘や下痢などの消化器系の不具合や、喉の渇き、排尿困難などがあります。体質によって副作用も差があり、1,2週間もするとこれらの症状が落ち着いていきます。薬物療法と共に治療に必要なものに精神療法があります。精神保健指定医師の資格を持った臨床心理士がカウンセリングを行います。カウンセリングで行う認知行動療法は否定的な思考を整理して、より柔軟な思考力を取り戻していきます。ぶり返す恐れがある場合には中長期的に治療を行い、今後の予防をしていきます。薬物療法とカウンセリングによって脳内の神経伝達物質の動きが安定していくと、意欲を取り戻し、また社会生活に馴染んでいくことができます。